日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」などのバラエティー番組で引っ張りだこのみやぞん(32)が、お笑いコンビANZEN漫才の相方あらぽん(31)と10日、都内で映画「スキップ・トレース」(9月1日公開)のPRイベントに登場した。みやぞんが憧れる香港俳優ジャッキー・チェン(63)の主演映画。イベント中、理解不能の大ボケで何度も笑わせたが、自分の人格形成に影響を与えたジャッキーへの思いも熱く語った。

 規格外の天然キャラと、超が付くほどお人よしな性格で今やすっかり人気者。映画に登場するロシア人形マトリョーシカを使うアクションに挑戦すると、次々と人形の中身が出てくる様子を見て「あ~、これ、お弁当箱にいいですね」。あらぽんに「人形が入っているから、ダメでしょ」と突っ込まれるやりとりに、場内は大爆笑に包まれた。

 中学時代、テニスで東京都足立区2位になったが、コーチの前でおどけて「(テニスの才能は)天性です」とポーズを決めたらバランスを崩して足を複雑骨折した。入院中は激しく落ち込んだが、ジャッキーの映画「ラッシュアワー」を見て勇気づけられた。「ジャッキーには、どんな時でも笑いの要素が入ってる。言葉が分からなくても見るだけで笑えちゃう。いつも明るく笑顔というのが好きなんです!」。

 みやぞんは常に見せる人懐こい笑顔も印象的だが、これもジャッキー映画の影響だ。99年「ゴージャス」で、ヒロインから「笑顔を忘れないで」と励まされ奮起したジャッキー演じる主人公の姿を見て以来、「いつでも笑顔」を意識するようになったという。

 ジャッキー映画のイベントだけに終始テンションが高かった。締めくくりのコメントを何度も言い間違えて「お時間を取らせてすみません」と取材陣を気遣ったが、最後に「でも、座っているから、いいですよね」と言って笑わせた。【杉山理紗】

 ◆ANZEN漫才(あんぜんまんざい)ギターの弾き語りとボケ担当のみやぞん(本名・宮園大耕、1985年4月25日生まれ)と、ラップとツッコミ担当のあらぽん(本名・荒木祐、1985年10月13日生まれ)のコンビ。東京・足立区生まれの幼なじみで09年11月に結成。「足立区あるある」を題材にした歌ネタが持ち味。