少年隊の錦織一清(52)が演出する北区ACT STAGE「寝盗られ宗介」(17日まで)が14日、東京・王子の北とぴあで初日を迎えた。

 大衆演劇一座を舞台にした故つかこうへい氏の人気作品で、つか氏に師事した錦織と、つか氏が主宰した「北区つかこうへい劇団」のメンバーで結成された劇団がタッグを組んだ。錦織は「つかさんはもういないけれど、つかさんの作品をやると、そこにつかさんがいる気がする。つかさんの舞台を演出することで、また会いに行けるような感じになるんです。せりふ一つ一つが役者冥利(みょうり)に尽きる、いいせりふなんです。でも、厳しい人で、新幹線の通路で芝居の稽古をしたこともある」と懐かしんだ。