1987年に52歳で亡くなった俳優石原裕次郎さんの命日である17日、横浜・鶴見の総持寺で法要が営まれ、裕次郎さんの妻で石原プロモーション会長の石原まき子さんをはじめ、舘ひろし(67)神田正輝(66)ら所属俳優、約1000人のファンが参列した。まき子さんは、8月いっぱいで展示を終了する北海道・小樽市の「石原裕次郎記念館」の全国巡回プランを明かした。

 法要に集まった多くのファンを前に、まき子さんは「石原裕次郎が没後30年を迎えました。それでもこのようにたくさんの方がお参りしていただいて、裕次郎という人は本当に幸せな人だと思っております」と、感慨深げにあいさつした。

 そして、同記念館の展示終了をあらためて報告するとともに「裕次郎の世界がなくなるということではなく、これから展示会を全国で、もっと身近で、皆さまのお近くで開ける計画がございます」と話し、ファンも期待の拍手を送った。

 同記念館は91年に開館し、26年間で約2000万人が来場した。裕次郎さんの衣装やレコード、映画のフィルム、撮影現場を再現したセット、ドラマ「西部警察」で使った車両や、私生活の愛用品など2万点以上が展示されている。目玉の1つである愛車のベンツ300SLガルウイングは、54年の発売当時、世界に6台、日本には力道山と裕次郎さんしか持っていなかったという車だ。

 石原プロ関係者は、来年にも全国巡回を開催したいとしており、貴重な展示、品々を見ることができそうだ。