塞栓(そくせん)性脳梗塞などと診断されて5月末から入院中の落語家桂ざこば(69)が近日中にも退院することが18日、分かった。

 ざこばが出演予定の夏の恒例「米朝一門会」(8月15日、サンケイホールブリーゼ)の記者懇談会が大阪市内で行われた。ざこばは所属事務所を通じ「近々退院する予定ではありますが、本日は簡単なコメントのみで失礼します。現在、復帰に向けて健康的な入院生活と、リハビリを頑張っています。8月15日の米朝一門会は、別に私が出なくても、楽しく終わってしまう事でしょうが、何とか出演できるように努力をしていますので、楽しみにお待ちいただければありがたいです」とコメントを発表した。

 懇親会に出席した桂南光は「あの人がこんなマジメなコメントを出すはずがない。おそらくだれかが手を加えている」と笑わせた。

 所属事務所によると、ざこばは、出演予定だった今月2日の桂塩鯛の落語会であいさつに駆けつけたという。7月末の退院を目指しているが、時期については1週間以内に最終判断する。

 所属事務所は「リハビリをかねて、ちょこちょこ、ごあいさつに出たりしています」と順調な回復ぶりを説明した。復帰の舞台については未定だが「まだ正式に決定はしていません。あともう少しかかるかもしれません。落語家として納得できる状態で舞台でしゃべれるかです」とした。

 公演は午前11時と午後3時の2公演。ざこばは午前の部で演目「へっつい幽霊」を披露する予定。総勢12人の落語家が出演する。