YouTubeで世界累計9000万回以上再生されたイタリアの3人組男性オペラユニット、イル・ヴォーロが11月に初来日することが19日、分かった。コンサート「Notte Magica~魅惑の夜~」を11月29日に東京・オーチャードホール、12月1日に川崎市スポーツ・文化総合センターで行う。「ノッテ・ステラータ 星降る夜」は、フィギュアスケート羽生結弦がエキシビション曲に使用。「クラシック音楽への愛を世界中の人々と共有したい。特に同じ世代の若者と」と話している。

 09年、ジャンルカ・ジノーブレ(22)イニャツィオ・ボスケット(22)ピエロ・バローネ(24)で「3大テノールのようなユニット」を目指し結成。10年アルバム「イル・ヴォーロ」でデビュー。翌年に米ビルボード6位、クラシック部門で1位。12年のアルバム「ウィ・アー・ラブ」は3大テノールの1人、プラシド・ドミンゴ(76)が参加、同クラシック部門で3位。

 14年ラテングラミー賞ラテンポップアルバム賞。15年サンレモ音楽祭優勝。アルバム「グランデ・アモーレ」、シングル「サンレモ・グランデ・アモーレ」は合計で100万枚突破。昨年のワールドツアーでは54公演で20万人動員。イタリア・フィレンツェのサンタ・クローチェ広場のライブでは3万人の前でドミンゴと共演して「3人は私たちの思いを継いでくれる」と言われた。今年は45都市57公演。3人は「初日本にワクワクしている。好物のすしの本物を味わいたい。世界で最も美しい国を見るのが楽しみ」と話している。