年に1度の上方落語ファン感謝祭「第27回彦八まつり」(9月2、3日)が20日、会場となる大阪・生国魂神社で発表され、今年の実行委員長を務める桂雀三郎(68)が、まつりのテーマソング「彦八まつり音頭(仮題)」を制作することを発表した。

 「沖縄民謡っぽい、みんなでのれる感じの曲。もともとあったけど、ほとんどやってない曲をいろいろアレンジして、作ります」

 同曲は、今年のまつり初日、2日のオープニングで初披露する。

 雀三郎は音楽活動も並行し、音曲落語も手がけており、ヒット曲「ヨーデル食べ放題」も持つ。同曲は、JR環状線の鶴橋駅の発着メロディーにも採用されるなど、アーティスト活動も盛んに行ってきた。

 今年の実行委員長にあたり、まつりのテーマ曲作成を考え、「ヨーデル-」のリピート山中氏と検討。過去に制作したものの、埋もれたままの曲をアレンジすると決め、すでに2曲の候補曲が出来上がった。

 「ただ、うち1曲は重厚すぎて、軽い音頭の方にしようかと思っています。これから詰めます」と話した。現状、CD発売の予定はないという。

 また、今年は音曲が売りの雀三郎らしく、2日間昼夜2回ずつ、計4公演の奉納落語会のうち、2日目の昼公演を音曲ばなし特集にすることも決めた。

 奉納落語会は初日昼公演が事務所対抗の大喜利大会、同夜公演は10月に師匠の名跡「松喬」を襲名する笑福亭三喬が、同期の桂坊枝、桂春雨らとプレ襲名興行を上演。最終2日目の夜公演は、5代目桂文枝、桂文紅、林家染語楼、桂吉朝の十三回忌にちなみ、それぞれゆかりの6代桂文枝、笑福亭鶴瓶、林家市楼、桂佐ん吉が出演して、師匠とその芸をしのぶ。

 2日目の夜公演では、6代文枝、鶴瓶の人気者が共演することから、同公演のみ、チケットは先行販売。詳細は、上方落語協会公式ホームページに記されている。