演歌歌手小金沢昇司(58)が、ウェブサイト「日刊サイゾー」らに対し、「虚偽の記事で社会的評価が低下した」などとして、1000万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こしていた裁判が和解したことが20日、分かった。

 記事は昨年5月15日付。「小金沢昇司が大麻所持?」などと題し、小金沢が都内の飲食店を知人と訪れた際に「大麻とおぼしきもの」を取り出して、店側と“大麻所持トラブル”を起こしたと報じていた。

 小金沢は書かれた内容は事実無根で、名誉を著しく毀損(きそん)されたとして、慰謝料と謝罪の掲載を求めていた。記事はすでに削除されている。

 和解では、サイゾー側は「記事の裏付け取材が不十分であったこと」を認め、小金沢側は慰謝料と謝罪掲載の請求を放棄した。

 小金沢は日刊スポーツの取材に「飲食店の椅子に大麻があったのを見つけただけで、決して自分の持ち物ではない。芸能人の薬物にまつわる問題がたくさんある中で、自分がいくら否定をしても『芸能人だから…』と疑いの目で見られるのが嫌。仕事関係者や家族にも迷惑をかけているので訴えた」と、法的手段に訴えた経緯などをあらためて説明した。