吉川晃司(51)がのどの手術をすることが21日、分かった。この日行った東京・日本武道館公演のアンコールで「早めにみなさんに話しておきたいことがある」と切り出した。「3日前、まあ、ちょっと、のどでもみておくかと思って(病院に)行ったら、完全にポリープになっていて。主治医の先生に頃合いをみてもらい、1回切っちゃおうと」と淡々とした口調で明かすと、1万人の観衆からどよめきが起きた。関係者によると「左側声帯ポリープ」と診断されたという。

 昨年春、風邪をひいた時に歌ってのどを痛めたが、ポリープは見つからなかった。しかしその後、歌うと声が伸びなかったり、引っかかりなどの違和感を覚えた。「去年からピアノでいうと、鍵盤が5つぐらい壊れていたんですよ。これを何とかごまかしながら歌ってきて。そんなにばれないっちゃ、ばれないじゃん。でも(壊れた)鍵盤5つが10になって、最後は歌い手生命がなくなっちゃうので」と説明した。

 日本武道館公演を含む全国ツアーは9月12日に終了する。同23日に岐阜県内で行われる音楽フェスに出演後、再度診察を受けて、手術日程を決める。医師からは、手術後約1カ月は声が出せず、半年間歌えない可能性もあると言われた。手術日程の調整を行う一方、ラジオとテレビのレギュラー番組2本は、いずれも収録時期を調整する方向で検討中。全国ツアーは毎年恒例だが、来年の開催は現段階で未定だ。

 この日は2時間以上にわたり、「ラ・ヴィアンローズ」「SAMURAI ROCK」など20曲以上を歌い、得意のシンバルキックも披露。心配するファンに向かって「ちょっと(声が)伸びないところはあるけれど、全然ご心配なく!」と呼び掛けていた。【近藤由美子】