歌手布施明(69)が23日、自身の公式サイトを更新し、21日に肺気腫のため79歳で死去した作曲家平尾昌晃さんを悼んだ。

 布施は新人当時の66年、病気療養中だった平尾さんがかつて歌った「おもいで」を再リリースし、人気歌手の仲間入りを果たした。

 一方で、歌手復帰を目指していた平尾さんが、本格的に作曲家の道を選ぶきっかけにもなったといわれる。

 布施はサイトのトップページで発表したコメントで、「平尾先生がいらっしゃった御陰で私 歌手 布施明が居ります。療養生活を強いられた先生の代役で昭和40年に歌った『おもいで』が私の歌謡歌手のスタートになり、そして先生は、そこから作曲家の道を歩まれることになりました」とつづった。

 その後も平尾さんから「霧の摩周湖」「恋」「愛の園」など、数十曲の楽曲提供を受けた。「アーティストとして 私人として 数多 御指導をいただきました。本当に有難う御座いました。思い出は限りがありません。辛いです。悲しいです。寂しいです」。最後は「師匠 弟子の布施明 心底より御冥福を御祈り申し上げます」と締めくくった。