市川猿之助(41)が25日、都内で、スーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」(10月6日~11月25日、東京・新橋演舞場)の製作会見を行った。

 15年に同劇場で初演され、大阪松竹座、博多座を含め、累計約20万人を動員した人気作の再演。

 初演に続いて主人公ルフィを演じる猿之助は、原作の尾田栄一郎氏に「君はルフィにしか見えない」と太鼓判を押されたことを明かし「死ぬ時、当たり役に『ルフィ』とあったらいい。一生の宝物だと思う」と話した。

 初演に引き続き、ゆずの北川悠仁が提供する「TETOTE」が主題歌となる。猿之助は「(以前)行き詰まった時、北川さんに相談して曲を提供してもらった。今年5月、ゆずの20周年のライブを見てしまった。刺激を受けると新しいことをやりたくなる。そこ(=ライブ)での演出、映像を使った演出を取り入れたい」と構想を語った。

 昼の部の一部は「麦わらの挑戦」と題し、若手俳優陣を抜てきした公演を行い、尾上右近(25)がルフィを演じる。猿之助は「自分が一番いい状態の時に、次の担い手に渡すのが使命。お手並み拝見したい」。

 来年4月には大阪松竹座で、同5月は、新開場する名古屋・御園座の、こけら落とし公演として上演されることも決まった。