長野県山ノ内町の志賀高原で29日、歌舞伎俳優の市川海老蔵らが参加する植樹プロジェクト「『いのちを守る森』づくり=ABMORI(エビモリ)」が開催された。営業を終えたスキー場のゲレンデ跡地を森に戻そうとする試みで、今年で4回目。

 同町によると、海老蔵がブログで地球温暖化に触れたことがきっかけとなり、プロジェクトがスタート。6月に乳がんで亡くなった妻麻央さんが植樹の専門家を紹介したほか、2014年の1回目の植樹にも立ち会ったという。

 海老蔵は「麻央がつなげてくれたご縁で始まった。少しは地球のためになるかな」と話した。

 この日は雨の降る中、海老蔵や阿部守一知事のほか、地元の小学生ら約1500人が参加し、旧笠岳スキー場で、ミズナラやウラジロモミなど12種類約1万本の苗木を植樹した。海老蔵の長男勸玄君(4)も加わり、苗木を手に取った。

 プロジェクトでは、14年に旧前山スキー場で約8千本の苗木を植えたほか、翌15年から旧笠岳スキー場に舞台を移し、2年間で約2万本を植樹した。