「よこはま・たそがれ」「瀬戸の花嫁」など約5000曲を作った作曲家で、歌手としても活躍した平尾昌晃さん(享年79)の通夜が29日、都内の斎場で家族葬として営まれた。

 祭壇は五線譜をイメージした花で飾りつけ、遺影には気に入っていたアーティスト写真を選んだ。

 祭壇のそばには愛用のギター2本とポシェット、好きな桃とお菓子を置いて、天国でも作曲ができるように五線譜や眼鏡を置いた。 参列したのは親族や仕事関係者のほか、歌手の五木ひろし(69)布施明(69)小柳ルミ子(65)森口博子(49)など約70人。

 五木は「先生との出会いがなければ『五木ひろし』は誕生しませんでした。親を亡くしたような気持ちです。お別れすること自体がつらいし、言葉では言い表せない感謝の思いでいっぱい。寂しい気持ちです」などと、涙をこらえながら語った。

 法名は「慈嚴院照音晃道居士(じごんいんしょうおんこうどうこじ)」。音楽に光を当てて、大きく育てて広めることに貢献をした人の意味だという。

 喪主は長男(38)が務め、今日30日に同じ斎場で葬儀・告別式を行う。

 9月か10月ごろに「お別れの会」を音楽葬として実施する。