英俳優ダニエル・クレイグ(49)が、人気スパイ映画「007」のボンド役からの降板騒動から一転、残り2作品に出演することが決まったようだ。クレイグはシリーズ第21作「007/カジノ・ロワイヤル」(06年)から6代目ボンドとして4作品に出演。しかし、前作「007 スペクター」(15年)の公開直後にボンド役から引退する意向を示し、続投は難しいと言われていた。報道によると、世界中のファンから愛され、興行も期待できるクレイグを引き留めるため、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリ氏が粘り強く交渉を続け、予定通り計6作品に出演するよう説得するための話し合いが行われたという。25作目となる次回作のタイトルはすでに、「シャッターハンド」になると伝えられており、2019年11月公開を予定している。すでに脚本もほぼ完成しており、クレイグの続投が正式発表される日も近そうだ。 

 クレイグは前2作品でメガホンをとったサム・メンデス監督と撮影中に折り合いが悪くなり、前作の現場では2人の衝突があったことも伝えられており、同監督が次回作から降板したこともクレイグ続投の追い風になったとも言われている。「シャッターハンド」に続く26作目は、シリーズ第6弾「女王陛下の007」(69年)リメークになる可能性もあると伝えられており、これがクレイグにとって最後のボンド映画となる可能性が高い。(ロサンゼルス=千歳香奈子)