米人気歌手テイラー・スウィフト(27)のセクハラ裁判が米国時間の8日、米コロラド州デンバーの地方裁判所で開始され、スウィフトが弁護士とともに出席したことがわかった。

 スウィフトは2013年のデンバー公演後、バックステージで記念撮影をしている間に、地元ラジオ番組の元DJデビッド・ミュエラー被告にお尻をつかまれたと主張。

 ミュエラー側がまず初めに、スウィフトが誤った告発をしたせいで社会的信用を失墜した上、ラジオDJの仕事を失ったとして訴えたのに対し、スウィフト側も逆訴訟を起こしているもの。

 ニューヨーク・ポスト紙によると、ミュエラー被告は身体に触れたことは認めているが、「不適切な接触はなかった」として容疑を否認。

 これに対し、スウィフトの弁護士は冒頭陳述で、「彼女が数え切れないほど何度もファンと写真撮影を行ってきた中で、こんなことは過去に一度も起きていない。まったく知らない相手に対し、話を捏造(ねつぞう)する動機もない」として反論したという。

 スウィフトの弁護士はさらに、スウィフト自身はミュエラーがやったことは暴行であると信じており、証言台でそのことをきちんと証言するつもりであることや、逆訴訟でミュエラー側に要求しているのは形式上、わずか1ドルのみであることも説明したという。

 裁判所近くにはテイラーのファンが20人ほど応援に駆けつけていたと報じられており、今後の裁判の動向が注目されている。(ニューヨーク=鹿目直子)