米歌手アリアナ・グランデ(24)が10日、来日公演を千葉・幕張メッセでスタートさせた。5月の英マンチェスター公演直後に発生した会場外の自爆テロで、ファンら22人が死亡した事件後、日本公演は初。警備スタッフは通常ライブの倍以上。グランデの公演がテロ対象になったことで、警察官多数による厳戒態勢が敷かれた。通常、ライブは主催者の自主警備だけ。警察官の出動は異例だ。

 持ち込み制限などが厳しかったが、厳戒態勢を歓迎する観客が多かった。東京在住の女子大生(23)は「逆に守られてる感じがいい」。千葉県在住の女子高生(16)は「やっぱりテロは怖い。日本だから大丈夫だと思うけど。安心して楽しみたいから、(厳戒態勢は)ないよりあった方がいい」。同県在住の別の女子高生(15)は「テロがあるかもと思うと怖いし、荷物の持ち込み制限は面倒だけど、アリアナの公演に行きたい気持ちの方が上回りました!」と笑顔を見せた。