米人気歌手テイラー・スウィフト(27)のセクハラ裁判3日目を迎える公判が米国時間の9日、米コロラド州デンバーの連邦裁判所で開かれ、スウィフト本人がいよいよ証言台に立った。

 米ピープル誌電子版などの報道によると、2013年のデンバー公演前、元ラジオDJのデビッド・ミュエラーと行った記念撮影の際、ミュエラーにセクハラを受けたとして訴えているスウィフトは、「明らかにお尻をつかまれた。非常に長くつかまれた。意図的なものだったと確信するのに十分なほど、長い間だった」と証言。

 さらに、「私が明らかに心地悪そうに、彼から逃げようとしているのに、彼は後ろからスカートの下に手を入れ、私の裸のお尻の頬(ほお)をつかんで離さなかった」と詳細に語ったという。

 1時間にわたる証言の間、ミュエラー側の弁護士が当時の状況について何度も質問すると、スウィフトの描写もその度に生々しくなり、「これは間違いなく、私に起こったことです。確かな記憶と、証拠写真もある。彼は私のお尻をわしづかみにした。彼がやったことは間違いありません」と断固として主張したという。

 傍聴席の前列には父親のスコットさんと弟のオースティンさんの姿もあり、証言台から度々、2人のほうを見ていたというスウィフトは、ミュエラーの弁護士に対し、「何百万回質問されても、同じ証言をします。事実と違うことは一切、言っていません」とキッパリと語ったという。同裁判は、9日間にわたり行われる予定となっている。(ニューヨーク=鹿目直子)