「2017神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社など主催)が20日、東京・神宮球場などで開催された。軟式球場でゴールデンボンバーがライブを行った。来場者は4会場で計7万人。約1万2000発が夜空を彩り、周辺を含め約37万人が夏の風物詩を楽しんだ。

 4人組エアバンド、ゴールデンボンバーが、軟式球場ステージのトリを飾った。10年以来7年ぶりの登場。ブレーク前夜だった前回出演時と違ってすっかり世間に知られた存在となったこの日は、会場全体から大歓声を浴びた。

 ボーカル鬼龍院翔(33)が「どうも~! ゴールデンボンバーで~す!」と叫びながら登場し、「#CDが売れないこんな世の中じゃ」を歌い出すと、総立ちとなった観客は持っていたタオルや手ぬぐいを振り回した。さらに鬼龍院が「みんな、元カレが憎いか~!」と叫び、「元カレ殺ス」を披露。満員で埋まった会場を熱狂させた。

 7年前も同じ軟式球場のステージだった。その後11年に「メガシャキ」のCMに出演、12年に「NHK紅白歌合戦」初出場を果たすなどブレークした。鬼龍院は「7年前にはテレビとか全然出ていなくて、人が全然いなくて、花火を楽しみにしているファミリーの方からガン無視されていました。今日はこんなにお客さんがこっちを向いてくれて幸せです」と喜んだ。

 バンドの持ち味でもあるユーモアもふんだんに盛り込んだ。ギター喜矢武豊(32)が突然シャンプーで頭を洗い出せば、ドラム樽美酒研二(36)が黒のTバック1枚になって肉体美を披露し、悲鳴を浴びた。ラストは代表曲「女々しくて」を歌った。花火の開始時刻きっかりに曲が終わるように時間をセットしてパフォーマンス。花火をバックにポーズを決め鬼龍院が「決まった~! 最後の1発まで楽しんでください!」と絶叫し締めくくった。