今年で4回目となる「京都国際映画祭2017」(10月12~15日、よしもと祇園花月など)の概要が6日、京都市内で発表され、ピース・又吉直樹(37)の芥川賞受賞作を映画化した「火花」が、同映画祭で初上映される。

 同映画祭の奥山和由総合プロデューサーは「今年の目玉としては『火花』の上映です。芥川賞受賞から2年、いい味、濃い味が出て、すばらしい映画ができた」と語った。

 またこの日、映画「火花」に出演した菅田将暉(24)桐谷健太(37)からもメッセージ。菅田は「芸人の話ではあるけど、コメディーではなくて、青春映画です」、桐谷は「夢をあきらめずに目指している人に、何かを感じてもらえると思う」とコメントした。

 また、映画部門の「TV DIRECTOR’S MOVIE」コーナーでは、「火花」原作の又吉が主演した「海辺の週刊大衆」も上映。無人島に取り残された男を描く物語で、NMB48・AKB48の渋谷凪咲(21)も出演しており、この日、登壇した渋谷は「初映画でヒロインをさせてもらって、ヒロインってかわいくないといけないので、本番前にイチゴ、たくさん食べました」と、相変わらずの天然ぶりを発揮した。

 同コーナーでは、吉本新喜劇初の女座長に就いた酒井藍と、NMB48メンバーが共演した映画「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」の上映も決定。出演したNMB48の谷川愛梨(21)村瀬紗英(20)内木志(20)も、この日の会見に出席した。

 新喜劇からは、ベテラン浅香あき恵(60)が、3人の男性を殺害した容疑で逮捕される主人公を描いた「ありえなさ過ぎる女~被告人よしえ~」に主演。浅香は「無表情の演技やったんですけど、まあ~、無表情の私って、どんだけぶさいくか分かりました」と自らに感心? していた。

 同映画祭は、10月12~15日に、よしもと祇園花月や、立誠小学校跡地、イオンモール京都桂川など、市内各所で映画やアートなどの多様なイベントが企画されている。

 昨年は二条城だったオープニングセレモニーは、今年は10月12日に、西本願寺で開催。昨年に引き続き、場所を変えて世界遺産での開会式典となる。また、同日に、牧野省三賞、三船敏郎賞も発表される。