リリー・フランキー(53)と清野菜名(22)が7日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた映画「パーフェクト・レボリューション」(松本准平監督、29日公開)完成披露試写会に参加した。

 「パーフェクト・レボリューション」は、出生時から脳性まひがあり車いす生活を続けながら、障害者の恋愛や性の支援を訴え、啓発の活動を続ける活動家・熊篠慶彦氏(47)の実話を元に、松本監督が脚本を書いた実話ベースの作品。幼少時に脳性まひを患い、車椅子生活を送りながら、障害者の誤解を解くために活動するクマ(リリー)と、クマの発言に勇気を与えられ、恋に落ちた精神障害を抱えた風俗嬢ミツ(清野)の恋愛ストーリーだ。

 リリーは「当たり前のことですけど、障害者でも性欲もあるし、恋愛もしたい。何で、それを熊篠君が声高に言わなければいけないかというのは、健常者がそう思っていないという、すごいズレがある。(熊篠氏の活動と、その姿を描いた映画に)共鳴している」と、主演した意図を説明した。

 この日はサプライズゲストとして、主演のリリーの熱いリクエストを受けて劇中曲「BABY BABY」を提供した、銀杏BOYSのボーカル峯田和伸(39)が駆けつけた。峯田は曲が採用された経緯を聞かれ「はっきり覚えています。今年の1月にリリーさんからメールがきて『今、作っている映画で『BABY BABY』使いたい。どうでしょうか?』と連絡が来て、お願いしますと」と語った。

 リリーは「元々、使用する曲があったんですけど後々、調べてみたら使用料が異様に高かった」と打ち明けた。その上で「音楽を聴いた時、『BABY BABY』の歌詞と(クマとミツ)2人の話していることが似ていた。峯田くんとファンの中でもすごく大切な曲で、曲のエネルギーにも助けてもらいたいと、いろいろ考えてメールしたら、7秒くらいで『いいっすよ』返事が返ってきた」と笑った。

 さらに「映画のスタッフがナレーションもさせるわ、今日も、こんな、ねぇ…がぜん、お世話になっている」と、スタッフが予告編のナレーションから宣伝まで任せたことを暴露した。峯田は、初体験のナレーションについて聞かれ「初めでした。面白かったです」と笑った。

 この日は小池栄子(36)も登壇した。【村上幸将】