福山雅治(48)が9日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画「三度目の殺人」(是枝裕和監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 ベネチア映画祭のコンペ部門に出品され、7日に帰国したばかり。公式上映では、エンドロールが始まる前から拍手が止まらなかったといい、「間があって、そこから(拍手が)パラパラパラパラという感じかと思ったんですけど、割とドーンと来た」と、現地の好反応を喜んだ。

 この日は登壇とともに、男女問わずファンから「ましゃー(福山の愛称)」と盛大な掛け声がかかり、笑顔で手を振った。一方で、ベネチアでは役所広司(61)をたたえる「コウジ」コールが大きかったという。「今日は『ましゃ』じゃないね」と喜ぶ役所に、福山は「その通りです。頭の下がる思いです」と大先輩に敬意を示した。

 同じくベネチアで公式上映などに出た広瀬すず(19)は、拍手の音や歓声が強く印象に残ったという。「そこに響きわたっている音が忘れられない。いとおしい音たちで、本当に幸せな気持ちになりました」。この日の登壇者のうち、1人だけスケジュールの都合でベネチアへ行けなかった満島真之介(28)は「1人だけベネチアに行ってないので、時差ぼけっぽく眠そうにして、皆さんに合わせていこうかな」と笑わせた。日本ではつぶさにニュースをチェックしていたといい、「レッドカーペットに立っている先輩たち、すずちゃんはかっこ良かったです。そこに僕がいれば、もっとかっこ良かった」とジョークまじりに残念がっていた。