10月2日スタートの次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」のヒロインを演じる葵わかな(19)が18日、甲子園球場で阪神-広島戦のファーストピッチセレモニーに登場し、ワンバウンドで捕手に届かせた。

 「初めて野球場に来た機会が、このセレモニーで、スポーツ経験は中学時代のバレーボール、1年半だけですけど、その割には! 良かったでしょ? 自己採点は98点です」

 背番号は放送開始日の「10・2」。満面笑みで、セレモニーを終えた。甲子園といえば…。「砂! ですよね。砂、持って帰ろうかと思っていましたけど、そういう空気ではなかったので」と照れ笑いしながら、砂の持ち帰りは断念したと語った。

 関西出身の父が阪神ファンで「一番喜んでいました」と言う。5月から長丁場の収録は続いているが、帰郷した際には「父とキャッチボールをして練習して、今日も朝、スタッフさんとキャッチボールしてきました」と話した。

 この日も朝から収録があり、その合間を縫ってのセレモニー。試合序盤までを観戦して、収録へ戻るスケジュールだった。ドラマでは、吉本興業の創始者、吉本せいをモデルに、大阪で寄席経営を手がけ、笑い文化を根付かせ、発展させたヒロイン、てんを演じる。

 この日の試合は、優勝へのマジックを「1」とした広島との対戦。葵は昨年秋、NHK-BSプレミアムの広島初地域ドラマに出演し「ちょうど1年前、広島優勝で盛り上がっている時期は、広島で収録中でした」と振り返る。

 広島の優勝がかかった大一番の幕を開ける“第一投”を投じた葵は「そうですよね。去年は広島で盛り上がりを見届けて、今年は大阪でヒロインを演じて…。すごく縁があるなと思います」と笑顔で話していた。