演歌歌手北山たけし(43)が19日、東京・港区のラーメン店「味の時計台新橋店」で、20日発売の新曲「アカシアの街で」の発売記念イベントを行った。

 曲が札幌を舞台にしていることから、札幌ラーメンの老舗である同店とコラボレーションを実施。3枚の巨大チャーシューに「36」の刻印を押し、ホタテとコーン、ゆで卵にバターを載せて北山特製ラーメンを作った。

 「36」は北島三郎師匠の名前と、札幌の繁華街「すすきの」の交差点を通る国道36号線から取った。「すごく豪華なラーメンが完成しました。360円で販売しますが間違いなく赤字。それは『アカシアの街で』をヒットさせることでお返しをしたい」と、2作目のムード歌謡曲にかける意気込みを明かした。

 北島のキャラクターグッズの中に「北島三郎 演歌ラーメン」がある。「月に1~2回、師匠がこのラーメンを『食べたい』と言うので作っています。だからラーメン作りは得意なんですよ」。

 北山が作ったラーメンを試食してみると、確かに程よいみそ味に肉厚のチャーシュー、太めんが実に美味だった。

 04年に「片道切符」でデビューし、来年が15周年の節目になる。「この曲を通して、『ムード歌謡の北山たけし』を多くの人に知ってもらいたい。そして、節目の年に飛躍したい」。力強い「男歌」を得意としてきた北山が、新境地「ムード歌謡曲」で、新しい味を出しつつある。

 北山特製ラーメンは20~22日までの3日間限定で各日12食を同店で360円で販売する。