オダギリジョー(41)が19日、都内で主演映画「エルネスト」(阪本順治監督、10月6日公開)の記者会見を行った。

 キューバ革命の英雄チェ・ゲバラの同志で、日系ボリビア人2世のフレディ前村ウルタードを主人公にした、48年ぶりとなるキューバとの合作映画。今年はゲバラやフレディの没後50年にあたる。

 オダギリは役を演じるにあたり、半年かけてスペイン語を覚え、体重を12kg絞ったという。「スペイン語はせりふを覚えるだけでもハードだけど、芝居を成立させる必要があった。キューバで3、4人の共演者が何時間も付き合ってくれて、彼らが思うフレディ像でせりふを何パターンか言ってもらいました」と、役作りの裏側を明かした。

 今作への出演を報告した友人らからは、ゲバラを演じると勘違いされたことも明かし、「ひげも生えて髪も汚いことが多いので、ゲバラの格好が似合うと思われてるのかな」と自虐して笑いを誘った。

 阪本監督は「『エルネスト』の意味は、目的に向かって真剣であること。フレディの生き方がエルネストだし、僕たちが見失っている生き方なのでは」と話した。