関西のテレビ界で一世を風靡(ふうび)し、アイドル的な人気を誇った芸人、山田雅人(56)が20日、大阪市福島区で開かれたABCラジオの改編会見に出席し、「おおよそ20年ぶり」に、取材会の場に姿を見せ「ドキドキしてます」と顔を紅潮させた。

 山田は88~90年に、森脇健児とのコンビでレギュラー進行を務めていた読売テレビ「ざまぁKANKAN!」で、当時の10代から絶大な人気を得た。ダウンタウンを輩出したMBSテレビ「4時ですよ~だ」に続く、関西文化を象徴する番組で、お笑いアイドルとしてブレークした。

 現在は東京に拠点を移しており、大阪でのレギュラーは、同局朝の情報生番組「おはよう朝日です」以来、20年ぶりだといい「大阪も故郷やし、ABCも故郷です」。その地元で、10月2日からリニューアルされる同局ラジオ「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」(月~金曜、午前9時)の火曜レギュラーに決まった。

 最近は、ご当地ゆかりの人物像などを言葉で伝える「語り」で、全国を回っており、この日、その取材の場で、熱心に応援を続ける阪神タイガースについて、聞かれると、その「語り」が止まらなかった。

 「(2軍監督を今季で退任する)掛布(雅之)さんのこの2年、功績は大きいですよ! 中谷、大山、と出てきて(1軍で活躍)ますし、高山もよみがえると思います。伊藤隼太も変わった! 西岡も、掛布さんがいなければやめてた」

 掛布2軍監督の功績をたたえ続けても、まだ止まらない。

 「普通、レギュラーになりたかったら、(ヒット狙いで)おっつけていくけど、中山も大谷も、今の阪神の選手はアウトになろうが振り切る打撃を教えてる。今まで、そんな阪神の選手見たことなかった。間違いなく、近い将来、広島のようになります」。タイガース愛を語り続けていた。