歌舞伎俳優尾上松也(32)が20日、人気アニメ映画シリーズの最新作「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」(10月28日公開)の公開アフレコを都内で行った。スイーツをテーマにした作品で、松也が演じるのは天才パティシエのジャン=ピエール・ジルベルスタイン。

 声優の仕事は2回目の松也はパティシエの衣装に「恥ずかしいですね」と苦笑いしながらも、本番をビシッと決めた。「声優は、またやってみたかった。舞台ですと、声も使うけど、体や動きを使って表現する。本当に声だけというのは難しい。僕の声色で、一気にキャラクターができあがってしまうんですから。それが難しくも、楽しい。声で表現することが勉強になるし、演技ということでは舞台も声優も変わらない。きっと大きな糧になると思う」と話した。

 プリキュアシリーズには、歌舞伎界から初挑戦。「これだけ人気のあるプリキュアシリーズに呼んでいただけたのはうれしい。ただ、歌舞伎界初と言われるのは、不思議な感じでした」と話した。

 自身でもスイーツをプロデュースするなど、歌舞伎界きっての“スイーツ男子”の松也。「スイーツの魅力は、食事とは違って、別次元に連れて行ってくれること。全てを解放してくれて、天国へ連れて行ってくれる」。自身でもスイーツ作りに、はまった時期があった。「男の友達がチョコレートケーキを作ってくれたんですけど、あまりにまずかったんです。こんなんだったら、俺の方がうまいぞと、作り始めました」と笑った。

 今年はスイーツ好きのサラリーマンを主人公にした、テレビ東京系連続ドラマ「さぼリーマン甘太郎」にも主演。「いよいよ、スイーツというイメージが付いてきましたね。プリキュアで、もう一押しして、スイーツ界での地位を確立したい。スイーツのCMとかがあるといいんじゃないですか」と笑った。