歌手中沢卓也(21)が20日、東京・港区の赤坂BLITZでコンサートを行った。

 今年1月に「青いダイヤモンド」でデビュー。6月と7月に故郷の新潟・長岡市でワンマンライブを行っているが、東京での公演はこの日が初めて。

 約2時間で「青いダイヤモンド」や沢田研二のカバー曲「勝手にしやがれ」「危険なふたり」など22曲を歌唱した。

 最も盛り上がったのが、レコード会社の先輩である美川憲一(71)が巨大スクリーンで登場しての“初共演”。美川は「自分がデビューした当時に『紅顔の美少年』と言われたの。中沢君とダブるのよ」「彼の歌はとってもさわやかでしょ」などとビデオコメントで絶賛。その後に、美川のヒット曲「さそり座の女」を一緒にコラボ歌唱した。

 この日、中沢の胸には美川がプレゼントをしたダイヤのブローチが光っていた。中沢は「美川さんから『今が大事よ』とアドバイスをいただいた。歌うことでお返しをしたい。そしていつか自分も、美川さんみたいなビッグになりたい」。

 今後の目標は野外ステージでのライブと、年末のレコード大賞新人賞の獲得。「デビュー1年目でしか取れない賞。精いっぱい頑張りたい」。

 11月29日にはセカンドシングル「彼岸花の咲く頃」を発売することも発表。「演歌歌謡曲を普段聞かない人が自分をきっかけにして聞くようになればうれしい。洋楽にも挑戦したい」。約600人のファンを前にさらなる飛躍を誓った。