今年で5回目の「歌ネタ王決定戦2017」が20日、大阪市北区のMBS本社で行われ、5代目王者に「藤崎マーケット」が輝いた。

 田崎佑一(36)トキ(32)は「すべてを出し切りました」とガッツポーズ。充実した笑顔で優勝賞金300万円を受け取った。

 「藤崎-」は、05年に結成。直後に「ラララライ体操」でブレークしたものの、その後は「賞味期限切れ」で苦しみ、地道に漫才など、ネタを繰り、復活。この日は、初戦、最終戦ともにカラオケボックスを舞台にしたコントを演じた。

 今年のエントリー総数は1223件。この日はファイナリスト9組がファースト・ステージを競い、勝ち上がった「藤崎マーケット」「COWCOW」「ナイツ」が、ファイナル・ステージに進んでいた。

 芸歴17年目の「ナイツ」は、普段の漫才とは入れ替わり、土屋伸之(38)がボケて、塙宣之(39)がつっこみ。土屋が、初戦は吉幾三の「俺ら東京さ行くだ」を、最終戦は故テレサ・テンさんの「別れの予感」を歌い、塙が随所でつっこんだ。

 芸歴25年目で、一昨年の歌ネタ王でも、中山功太と同率優勝していた「COWCOW」は、初戦を勝ち抜いた最終戦では、多田健二(43)善し(42)がそろって鬼の格好にふんした新たなリズム・ネタ「うたの鬼ぃさん」を演じ、安定した実力を発揮。激しい優勝争いを「藤崎-」が制した。