松任谷由実(63)が22日、自己最長、最多公演数となる全国ツアー最終公演を東京国際フォーラムで行った。新アルバム「宇宙図書館」を引っ提げたツアー。冒頭で「最後の『宇宙図書館』にようこそ」と笑顔であいさつした。

 ツアーは昨年11月18日に開幕。42都市80公演で18万8000人を動員した。中盤ではスタンディングオベーションが起きた。「すごいよー。東京でこんなの初めてだよ!」と大興奮。「とっておきのジャンプを。『やさしさに包まれたなら』のジャケット写真は片足を曲げて飛んでるんですよ。『ル』のジャンプと言っていたんだけど、『ル』と言ってくれたら飛ぶよ」と言い、観客の「ル」の掛け声に合わせ、2回も高々とジャンプした。

 さらに、昨年から始めたツイッターについて言及した。「始めて見ると、おもしろくなっちゃって。料理を取って上げていた人をバカにしていたけど、今ごろスマホが大活躍。自撮り棒まで手に入れました」と告白した。

 アンコールでは「完走しました! これからもなるべく時の流れに負けないように走っていきます!」と、涙を流しながら宣言した。そして、スタッフ約50人をステージに上げた。「戦う相手は自分たち自身でした。長い間モチベーションを保ち続けるのは大変でした。こうして最終日をみんなで迎えられて、全部がいい思い出になりました」と言って、感慨深げな表情を見せた。

 約2時間半で24曲を披露。最後は同ツアーで初めてトリプルアンコールを実施し、ヒット曲「卒業写真」で歌い納めた。