哀川翔(56)が26日、都内でミュージカル「HEADS UP!」制作発表会に出席した。

 ラサール石井(61)が原案・作詞・演出を手掛けた作品で、15年に初演され、2年ぶりの再演となる。普段、表舞台に登場することのないバックステージで働くスタッフの奮闘を描いた作品だ。

 この日は、出演者17人が集まり、ミニライブを披露した。2年ぶりとなるステージに哀川は「まったく覚えてなかった。何でみんな急に来てできるの?」と首をかしげた。「うまい人たちと一緒にやると、うまそうに見えるし、実際にうまくなる」と笑った。さらに「2年ぶりに会えてうれしいし、ぜひ1度見ていただければ」と話した。

 哀川は初演時、ミュージカル初挑戦だった。「舞台のことはあんまり分かっていなかったので、1回断った」といい、「ラサールさんが居心地のいい環境を作ってくれたから居られた」と振り返った。

 舞台役者の声の大きさにも驚いたという。「今拓哉さんの声がすごく、大きくて。この人頭おかしいんじゃないかというくらい大きくてビックリした」と話した。

 ラサールは「こんなに早く再演していただけるのはうれしい。これだけ忙しいキャスト陣が初演時とほとんど変わらず集まれたのも奇跡。哀川さんの魅力だと思います」と話した。「哀川さんを始め、キャスト陣は自分が出演していないシーンでも、影コーラスをしているので、レ・ミゼラブルにも負けていないです!」とアピールした。

 来年9月の引退を発表した安室奈美恵(40)に対して、哀川は「いいんじゃないですか、自分の引き際としては。一世風靡セピアは5年で終わりましたから。そこにはそこの考え方もあるし、40歳でしょう。ちょうどいいんじゃないですか。引き際としては最高だと思う」と話した。

 コント赤信号の現状について聞かれたラサールは「赤信号は解散も引退もしていませんよ!オファーされればいつでもコントやります」と会場を笑わせた。

 同作は12月14日、KAAT神奈川芸術劇場公演を皮切りに富山、長野、大阪、名古屋、東京で公演が行われる。