中村梅玉(71)尾上松緑(42)主演の東京・国立劇場11月歌舞伎公演「坂崎出羽守」「沓掛時次郎」(11月3~26日)の会見が27日、都内で行われた。山本有三作「坂崎-」は36年ぶり、長谷川伸作「沓掛-」は歌舞伎では41年ぶりの上演となる。

 長谷川伸の墓参り後に会見した梅玉は「昔、父(中村歌右衛門)の名代で年始あいさつに行ったが、いいおじいちゃんの雰囲気があった。時次郎はクールで格好いい男。男のロマンもあって、いい役だと思う」。祖父尾上松緑、父尾上辰之助から引き継いで初役で「坂崎-」に挑む松緑は「36年前の父の舞台は覚えている。機嫌が悪くてピリピリしていた。演技が普段の生活に張り付く役。出羽守の執着を出せたら」と意気込んだ。