デビュー18年目を迎えている歌手氷川きよし(40)が28日、東京・中野サンプラザホールで2200人を集め「ファン限定コンサート」を開いた。最新曲「男の絶唱」や10月25日発売予定のフジテレビ系アニメ「ドラゴンボール超」の主題歌「限界突破×サバイバー」、GReeeeNとコラボした「碧し」など全27曲を熱唱した。29日の2公演と合わせて、計6600人を集める予定だ。

 3月7日発売の「男の絶唱」は15万枚を超えるロングヒット。5日発売の「男の絶唱」新タイプは、18日付のオリコンシングル週間ランキングでは総合2位と自己最高位をマークした。

 ファンクラブ限定コンサートは10年から不定期で開催され、今回で8回目。今年はファンクラブ内で、約700曲の候補曲の中からリクエストを募り、総リクエスト数2万以上の中から「シングル曲」「オリジナル曲」「カバー曲」ごとにベスト30を発表しながら披露した。

 開演前の囲み取材で、9月6日に40歳になったことを聞かれると「僕には歌しかない。若い頃と違って、自分のやりたい事、思う事を徐々にではあるがチームの皆に伝えられるようになってきた。自分の限界を決めずに、限界を突破していけるようになっていきたい。ファンクラブイベントでは普段のコンサートツアーではできない事にもチャレンジしている。いつもよりもホームな感じが強く、自然体の自分を受け入れてもらえるのでうれしい」と話した。

 結婚について質問されると「ちょっと難しい問題になってきましたね」と苦笑い。「1人、1人が価値観が違うように、結婚することが幸せでもなかったりする。握手会で『結婚したらファン止めるよ』って言われてドッキリすることもある(笑い)。1人ぼっちは寂しけど、あせる必要はない。まあ、親のことを考えると孫の顔を見せてあげたいんですけどね」と話した。