女優の吉田羊が、女優としての大きな転機となった元SMAP木村拓哉(44)主演の月9ドラマ「HERO」(フジテレビ系)への出演にまつわるエピソードを語った。

 吉田は10日放送のNHK「ごごナマ」に出演。中学1年までママゴトに熱中していたというほど、何者かを演じることが好きだったという少女時代や、小劇場の舞台に出演していた当時を振り返った。

 08年放送の連続テレビ小説「瞳」で演じた看護師役で俳優中井貴一に見いだされ、業界関係者の注目を集めた吉田。そして「HERO」出演でブレイクを果たした。大抜てきだったが、本人には“予感”があったという。

 その年の正月に福岡県の実家に帰省していたが、東京へ戻る飛行機の機材トラブルにより、空港で10時間、足止めを食うアクシデントに見舞われたという。しかしそこで吉田は「普通だったら『正月からツイてないな』って思うと思うんですけど、私はその時に『あ、これで今年、大きいのお仕事が何か決まるな』って思ったんですね、直感的に。普通なら人がツイてないなって思うようなことがお正月から起きるっていうことは、きっとこれを凌駕(りょうが)する何か嬉しいことがあるに違いない」とポジティブに受け止め、その後オファーが舞い込んできたことに「もちろんすごいビックリしましたし嬉しかったんですけど、『あ、これか』って思いました」と振り返った。

 なお、共演した木村の印象は「本当にお芝居が好きな方」だといい、「私がちょっとアドリブを入れたいなと思って台本とは違うお芝居をしたりしても、全く動じることなく、パンッと瞬時に返される、そのラリーが気持ちいい方でした」と語った。