女優宮沢りえ(44)が11日、都内でアニメーション映画「ムーミン谷とウインターワンダーランド」(12月2日公開)公開アフレコに出席した。

 宮沢が劇場版アニメの吹き替えを担当するのは「死者の書」以来12年ぶり。同作はパペット(人形)アニメと呼ばれる作品で、主人公ムーミンを担当する。

 「子どものころ消極的で人見知りだったので、母が『ねぇムーミン、こっち向いて』のムーミンの部分を私の名前に変えてうたってくれたのがすごく強く記憶に残っています。幼少期を思い出して心がキュンとなる」と振り返った。

 オファーを受けた時は「子どもころから慣れ親しんだ作品なのでプレッシャーはあった」と告白。「子どもだけでなく大人にも響くストーリーなので、大人にも届けばいいなと思ってやらせていただきました」とほほ笑んだ。

 実際にやってみて「映像や舞台は表情で表現できるけど、音だけなので難しかった」と振り返り、「妖精なのでキャラクターを作るのが大変でした。作り込みすぎても耳障りだと思って、結構研究しました」と明かした。

 「親子はもちろん、哲学的なので恋人同士のデートや老若男女が楽しめると思います。クリスマスの寒い時期にこの映画を見ると、心が温まると思います」とアピールした。