黒木瞳(57)が20年ぶりに写真集を発表することが10月31日、分かった。12月1日に「Timeless」(幻冬舎)を発売する。タイトルには「この命は今だけのものではなく、過去からつながり永遠へと続いていくもの」という思いを込めた。写真集は97年「17か月のDesigned Woman」以来2冊目。

 こだわりの詰まった1冊となった。かねて「母でも妻でもなく、女優として存在している自分を切り取ってほしい」と考えていた黒木と、その思いに賛同したクリエーターが集結して制作した。撮影は写真家の下村一喜氏が担当。米写真家のリチャード・アヴェドン氏やシンディ・シャーマン氏の作品をイメージした仕上がりを目指した。アヴェドン氏は、チャールズ・チャプリンやマリリン・モンローのポートレートや世界最古の女性向けファッション誌「ハーパーズバザー」や「ヴォーグ」のカメラマンとして知られる大物。シャーマン氏も数々の賞を受賞した有名写真家だ。

 撮影は5月に国内で行った。全128ページで全てモノクロ写真。最近では珍しいB4サイズ(36・4センチ×25・7センチ)のハードカバーで価格5000円(税別)の豪華版。黒木は「私が何をどう感じたのか、1枚1枚の写真をじっくり眺めていただけたら、こんなにうれしいことはありません」と話している。