モーニング娘。がメジャーデビューの条件として手売り5万枚達成を課せられたインディーズシングル「愛の種」の20周年記念バージョンが3日から配信される。

 オリジナルメンバーの中沢裕子(44)石黒彩(39)飯田圭織(36)安倍なつみ(36)福田明日香(32)の5人が再集結し、現役メンバー14人とレコーディングした。

 5人が再集結するのはこれが初めて。現役の「モーニング娘。’17」は14期メンバーを含む14人構成で活動中だ。

 「愛の種」は97年11月3日、1期生のインディーズデビューシングルとして発売された。テレビ東京系「ASAYAN」の「5日間で5万枚手売り達成でメジャーデビュー」企画の課題曲だった。

 中沢は「あれから20年。再び初期メンバー5人が集まりました。多くの方に聞いていただけたら幸せです。新旧問わず全てのファンの皆さんのおかげで、モーニング娘は20年を迎えることができました。ありがとうございます! これからも皆さん、モーニング娘をどうぞよろしくお願いします」。

 飯田は「毎年11月になると『愛の種』を思い出して、結成日から時を数えていました。それが今年で結成20周年ということで、今でも当時の記憶が色濃く残っています。あのころの希望に満ちあふれた日々、とにかく必死でつらかった日々、さまざまな記憶がよみがえってきます。メジャーデビューの夢をつかめた大切な1曲ですし、私たちにとってさまざまな熱い思いが込められている1曲です。20年がたち、それぞれが大人になってまた違う表現で歌った『愛の種』をお届けできると思っています」。9月に第3子を出産したばかりで「産後1カ月でレコーディングしましたので、母の感じがたっぷり詰まった『愛の種』になっていることと思います(笑い)。いつでも笑顔で一生懸命頑張っている現役メンバーと歌えることも、とてもうれしく、今回の作品もまた私にとって大切な1曲になりました」。

 安倍は「『愛の種』から20年…。こんな日を迎えられるなんて。とても感慨深く、当時のことを懐かしく思い出しながら、新鮮な気持ちとともに歌わせていただきました」。

 福田は「今回、初代メンバーと現役メンバーのコラボというすてきな企画に参加できて光栄です。MV撮影では、初代メンバーそろって18年ぶりの共演でしたが、不思議とあの当時のままの気分でまったく違和感ありませんでした。『愛の種』という曲には、私たちの青春が詰まっています。現役メンバーの元気いっぱいの歌声、17年バージョンのサウンド、全てが興味深い仕上がりになっていて、とても楽しかったです」。

 現在のリーダー譜久村聖(21)は「この曲からモーニング娘は始まり、今私たちがこうして活動できています! 先輩方、そして応援してくださった全ての方々に感謝の気持ちを込めて歌いたいと思います。1期メンバーさんとモーニング娘。’17のコラボ! 信じられなくて今もドキドキしています。たくさん聞いてください」とコメントしている。