俳優鶴見辰吾(52)が7日、都内で出演した韓国映画「密偵」(キム・ジウン監督、11月11日公開)の試写会トークイベントに出席した。日本統治時代の朝鮮を舞台に、独立運動団体とそれを追う日本警察の攻防を描く秘密諜報(ちょうほう)サスペンス。韓国では観客動員750万人を超える大ヒットを記録した。

 鶴見が登壇早々「『密偵』みっていね(見てね)」とダジャレで笑わせると、映画コメンテーター有村昆(41)から「シリアスな映画なんだから」といさめられた。

 鶴見は唯一の日本人出演者。日本と韓国の撮影の違いについて「日本ではロケ弁当が普通だけれど、韓国では朝から炊きたてご飯。新大久保がそのまま来た感じ」と話した。さらに「私が1人で食事をしていると、韓国の女性編集スタッフが一緒に食べてくれた。とても温かい現場でした」と撮影を振り返った。

 本作ではソン・ガンホ、コン・ユ、イ・ビョンホンら韓国の実力派俳優と共演した。有村に韓国のスター俳優がそろったことについて聞かれると「3人の共演シーンは韓国の若手俳優の中でも注目度が高かった。360度カメラでの撮影でしたが、みんな天井から見学していた」。

 最後に鶴見は「韓国スタッフと半年かけて作った映画です。ぜひ見て欲しい」と呼び掛けた。