東京都文京区の東京ドームで7日夜に開かれたアイドルグループ「乃木坂46」のライブで、ワイヤでつるされたカメラ1台が高さ約6メートルから観客席に落下、観賞中の10代男性3人が打撲などの軽傷を負ったことが8日、警視庁富坂署への取材で分かった。同署が業務上過失傷害の疑いもあるとみて状況を調べている。

 富坂署によると、カメラは長さ約1・5メートル、重さ約40キロ。4本のワイヤでつるされていたが、うち1本が切れた。

 ライブは午後6時ごろ始まり、カメラは午後8時ごろに落下。ライブは中断せず、その後も続けられたという。

 乃木坂46公式サイトでは8日、「真夏の全国ツアー2017 FINAL! 11/7(火)公演での事故について」と題された記事を掲載した。「昨日、11/7(火)に行われました『真夏の全国ツアー2017 FINAL!』において、撮影機材が落下し、お客様が負傷する事故が発生いたしました」と報告し、「事故にあわれた方には、心よりお詫び申し上げます。また、日頃より、乃木坂46を応援していただいている皆様には、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません」と謝罪した。

 その上で「今後、ファンの皆様が安心して楽しんでいただけるよう、これまで以上に安全には十分配慮し、より一層の安全管理を行ってまいります」と伝えられた。今日8日に同所で開催予定のツアー千秋楽公演については、予定通り開催するという。運営サイドは「7日に落下した撮影機材は使用せずに、細心の注意を払って開催させていただきます」と説明した。