宝塚歌劇団雪組の新トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)と、相手娘役の真彩希帆(まあや・きほ)の新コンビが10日、兵庫・宝塚大劇場で、本拠地お披露目公演「ひかりふる路(みち)」「SUPER VOYAGER!」の初日を迎えた。

 芝居は18世紀末、フランス革命が舞台。望海が希代の革命家ロベスピエールにふんし、真彩は革命の犠牲になった家族を思いつつも、ロベスピエールにひかれる娘を演じる。

 楽曲は、ブロードウェー・ミュージカルも手がける米作曲家、フランク・ワイルドホーン氏が全曲を手がけ、歌唱力に定評のあるトップ望海が、旋律と詞に情感をのせて披露。望海は「楽曲に場面、心情をのせて、情感を豊かに表現したい。曲の旋律に導かれるように歌えれば」と言い、稽古に励んできた。

 ショーは、望海の「望」と真彩希帆の「希」から、雪組の新代名詞になった「希望」がテーマ。新トップ娘役の真彩も歌、芝居、ダンスともに、安定感ある舞台運びを見せ、雪組の新コンビが、「希望」をのせて、本拠地から船出した。

 今公演には、専科から沙央(さおう)くらまが、望海演じるロベスピエールと同志のジャーナリスト役で出演。沙央は、今回の古巣雪組公演の東京千秋楽をもって退団する。

 宝塚大劇場での公演は12月15日まで。東京宝塚劇場は来年1月2日~2月11日。