広瀬すず(19)が、来年1月スタートの日本テレビ系連続ドラマ「anone(アノネ)」(タイトルは仮題、水曜午後10時)に主演し、身寄りがなくネットカフェで暮らす19歳の少女を演じることが分かった。

 家族を失い、社会からもはぐれ、お金の稼ぎ方も知らず、生きる方法を見失ってしまった少女が、1人の老人女性と出会うことから物語が始まる。2人は一緒に暮らし始め、世間を欺く衝撃的な計画を企てる。生きることの意味や、生きていく上で何が大切なのか、といったことを問い掛ける。

 広瀬にとって連続ドラマ出演は、15年の同局系「学校のカイダン」以来3年ぶり2度目。これまで明るく愛らしい女性役が多かったが、10代最後に深い業を背負った難役に挑戦する。

 脚本と演出は、同局系で10年「Mother」と13年「Woman」を手掛けた坂元裕二氏(50)と水田伸生監督(59)が5年ぶりにタッグを組む。2作品のファンだった広瀬は「お話を聞いて、すごくうれしかった。坂元さんの脚本と水田監督が作り出す世界、ぞくぞくするというか、どんな作品になるのか楽しみ」と話す。また「10代最後の今の自分だからこそ見える世界、感じられる感覚を大切に演じたい」と意気込んでいる。

 物語のカギを握る老人女性を演じる田中裕子(62)は両作品にも出演しており「おふたりのエネルギーに“めまい”するような作品になると思う。付いていきたい」と話す。

 ヒロインはスケートボードに乗って動き回る設定のため、広瀬は現在特訓中。次屋尚プロデューサーは「とにかく広瀬すずがまぶしい。10代最後のパワーをぶつけて、今までにない広瀬すずを見せてほしい」と話している。