女優長沢まさみ(30)が27日、都内で映画「嘘を愛する女」(来年1月20日公開、中江和仁監督)の完成披露舞台あいさつに、高橋一生(36)らと出席した。

 2人の映画共演は、04年の大ヒット映画「世界の中心で、愛をさけぶ(セカチュー)」以来。グレーのスーツ姿の高橋は、黒のワンピース姿の長沢をエスコートする紳士ぶりで、客席から歓声を受けていた。

 2人は「セカチュー」のほか、舞台、CMで共演歴があるが、恋人役は今回が初めてだった。長沢は大手企業のキャリアウーマン由加利、高橋は研修医の桔平という役どころ。ある日、くも膜下出血で倒れた桔平の個人情報がすべてうそだったことが分かり、由加利は私立探偵(吉田鋼太郎)と真実を求め旅に出る。長沢は高橋との関係性について、「今回は緊張しましたね。距離感が近い役なので。緊張しない人はいないんじゃないかな」と本音を漏らした。「照れちゃった」と返した高橋は、中江監督から「そうは見えなかった」と指摘され、「本番の時はしっかりやりましたよ」と役者魂を見せた。

 高橋は長沢の口に自分の手を入れる場面がある。長沢から「遠慮がないところが勉強になりました」と苦笑いされると、「思い切りましたよ。ガッと」と笑って返していた。

 作品は実際にあった出来事をもとに、長編商業映画初挑戦の中江監督がオリジナル脚本で挑んだ。ミステリーの要素を含みながら、桔平の氏素性を探りに瀬戸内海へ向かうロードムービー要素もある。吉田は「演技もさることながら、瀬戸内海のすばらしい風景も見もの。楽しんで」とPRした。

 川栄李奈は桔平を執ように追い回すストーカーを演じた。吉田のおなかに蹴りを食らわせるシーンがあったが、体が硬かったため、足が思うように上がらず、あやうく急所を直撃するところだったという。吉田が「あと1センチでヤバかった、ということが1度あった」と告白すると、川栄は「その節はすみませんでした」と謝罪し、場内は笑いに包まれた。

 ほかDAIGOが登壇した。