人気アニメシリーズ「プリキュア」15周年公式サイトが30日、立ち上げられた。シリーズ第1作「ふたりはプリキュア」が、2004年(平16)2月1日にテレビ朝日系で放送がスタートされてから、18年で15周年を迎えることに先立ち、スタートしたもの。今後、イベントやキャンペーン、グッズ情報など、15周年に関する情報が随時、発信されていくという。

 「ふたりはプリキュア」のプロデューサーとして、シリーズを生み出し、その後も、シリーズの革新、発展をけん引してきた“プリキュアのお父さん”東映アニメーションの鷲尾天プロデューサー、「ふたりはプリキュア」のシリーズディレクターを務めた西尾大介氏、キュアブラックこと美墨なぎさを演じた本名陽子とキュアホワイトこと雪城ほのかを演じた、ゆかながコメントを発表した。

 鷲尾P 2004年の番組開始当初、まさかプリキュアが「シリーズ」となり、15年目を迎えることが出来るとは予想もしていませんでした。ましてや50人を越えるプリキュアが登場することになるとは! 番組を支えてくださった視聴者の皆様、そして製作スタッフ、関係者の皆様に本当に感謝しております。製作に深く関わっていた初期5年間は毎日が「崖っぷち」でした。日々調整、決断、前進を迫られ気持ちの余裕は全くありませんでした。でもきっとそれが良かったんだと思います。現場がいかに必死になっているかが画面を通じて皆様にも伝わったのではないでしょうか。もし「プリキュアシリーズ」が守らなければならないルールがあるとしたら、その「必死さ」かもしれません。今後も良き作品と呼ばれるよう精進努力をして参ります。ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

 西尾氏 1つ1つの出来事を忘れることが多くて後で叱られたり、さげすまされたりということのよくある自分ですが、この作品について触れようとすると現在の自分達が抱える課題と何か底流で〓(繋の車の下に凵)がっていて思い出と言うにはまだまだ、ある種の生々しさを伴ってくるのです。やってる最中は泣いたり笑ったりもの壊したり直したり、大騒ぎの2年間でしたが、いつの間にかシリーズとしては現在も進行中の定番となりました。一緒に汗と血を流したキャスト、スタッフにはもちろんのこと、ここまで応援してくださったファンの皆さんに感謝します。今もプリキュアを支え奮闘努力のスタッフ、キャストにエールを送ります。むしろここからかも知れません。時流や風潮の生み出す、警戒すべき先入観に対して抵抗力と見識を持って臨み、プリキュアたちがもっともっと成長していってくれたらと望むばかりです。

 本名 先日、実家で台本の整理をしていました。プリキュアの台本を手に取りながら、スタート時それはそれは緊張していたのを思い出しました。たくさん失敗をし、涙もしました。それ以上の喜びも経験しました。あれから15年。あっという間の15年。短距離走だと思っていたものが、今も続いている奇跡! これって本当にすごいことで、言葉にしようとすると、感情があふれ出て止まらなくなりそうでこわいのですが「とにかく、目の前の山を登るんだ!」そんな気持ちで全力で取り組んでいったら今になり…気づけばプリキュアたちは驚くほど大所帯になりました(笑い)

ファンの皆様には感謝の思いでいっぱいです。たくさんの愛をありがとう。ここからまた新たな1歩を踏み出していけたら…きっとステキな何かが待っているはず! これからもずっとよろしくお願いします!

 ゆかな 15周年おめでとうございます。あの頃はただ、この気持ちよ届けと、そればかりを願って毎週汗を流していました。「プリキュア」という、この作品を生み出してくれたスタッフの方々。一緒に愛してくれた共演者たち…その想いが届いた結果なのかと思うと、とてもとてもうれしいです。15年という月日は、夢中で見てくれていた皆様が大人になって社会に出るような長い月日です。仕事場でも「子供の頃、見てました」と言ってくださる方が増えました。そんな風に、モニターの向こう側とこちら側とをつないでくれる作品でもあるのだなと思うと感慨深いです。とにもかくにも、皆様の応援があっての15周年。まずは感謝を込めて、この15周年をみんなで楽しめますように。そして出来ることなら、この先も皆様の笑顔を作れる力となりますように…。本当に、ありがとうございます。

 ハートマークを中心に、キュアブラックを左、キュアホワイトを右に配した15周年記念ロゴも発表された。「プリキュア」15周年公式サイトのアドレスはhttp://www.precure-anniv.com