俳優浅野忠信(44)が所属する所属事務所「アノレ」の社長で、浅野の父佐藤幸久容疑者(68)が先月30日、警視庁渋谷署に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されていたことが5日、分かった。

 60代以上の覚醒剤中毒者は、かなりの数いるとされる。長年使用を続けている“ベテランユーザー”も多いという。薬物担当の捜査関係者は「意外かもしれないが、60代の覚醒剤中毒者は多い。複数回の逮捕歴がある人もいるし、捕まることなく使い続けている人もいる。いずれにせよ、60代で始めたという例はあまり聞いたことがなく、たいてい長年の常用者という印象だ」と分析した。

 高年者の覚醒剤中毒者には、独特の傾向もみられるという。この捜査関係者は「60代以上の覚醒剤中毒者は、精神が暴走したりしないよう、量をコントロールしながら使用間隔をあけつつ、長年覚醒剤と付き合い続けている“ベテラン”がかなりおり、捕まりにくかったりする。断言はできないが、佐藤容疑者も古くから使用していたという疑いをもたれてしまうだろう」と続けた。