女優の真矢ミキ(53)が、岩手日報社の女性記者にわいせつ行為をしたと報じられ釈明会見を行った岩手県岩泉町の伊達勝身町長(74)の発言に首を傾げた。

 岩手日報社によると、伊達町長は10月中旬の早朝、取材目的で泊まっていた町内の記者の宿泊先を訪ね、何度も部屋のドアをノックした。記者が開けると部屋に入り、抱きついて複数回キスをしたという。記者は休職しており、刑事告訴を含めて検討している。

 7日放送のTBS系「ビビット」は、伊達町長が前日に行った会見の模様をオンエア。町長は女性記者に抱きついたことは認めたが、キスについては「私の認識としては、していない」と否定した。町長は心的外傷後ストレス障害(PTSD)との診断を受けたといい、「助けて」という声が聞こえた気がして記者が泊まっていたホテルに駆け付けたと説明した。

 淡々と説明する伊達町長の会見に、真矢は「まずは女性への謝罪から始まっていいんではないか」と首を傾げ、元NHKアナウンサーの堀尾正明氏は「女性記者が精神的ショックが大きくて刑事告訴を考えているというのはかなり深刻だと思う。町長のあの(会見の)温度とずいぶん差がある」と指摘した。