米映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督、15日公開)来日会見が7日、都内で行われた。

 旧3部作の主人公だった伝説のジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーを演じる米俳優マーク・ハミル(66)は新作について聞かれ「今回、最大の衝撃だったのは、自分に役、仕事が回ってきたこと。安心した」と笑った。

 ハミルは、最先端の技術で製作された新作について聞かれ、ジョージ・ルーカス監督と作り上げた旧3部作を引き合いに「格段に技術が上がっている。1番、驚いたのが映画製作の過程が、こんなに大掛かりになっているんだということ。クリーチャー、衣装、セット…ものすごい数のスタッフが、分業でやっている。自分はモザイク画の1つと思わせられる」と語った。

 一方で“原点回帰”していることも強調した。「(ルーカス監督が)『最も高額なインディーズ映画』と言っていたのは技術、お金がなく、想像を膨らませて作っていたから。いい面もあった。進化し過ぎて、昔に戻ろうという部分も感じる。なるべく実際のセットの上で撮影しようというのもあった」と、しみじみと振り返った。

 質疑応答の冒頭で、ダースベイダーを継ぐカイロ・レンを演じる米俳優アダム・ドライバー(34)に対して、映画の内容に触れる質問が出た。ドライバーが「答えられない」と即答し、ジョンソン監督も「いい答えだ」と笑うと、ハミルも「内容について一切、触れられない映画について宣伝するのは、非常に難しいんだ」と苦笑した。

 「スター・ウォーズ」10年ぶりの新作として15年に公開され、話題となった「-フォースの覚醒」の続編。主人公レイ(デイジー・リドリー)がルーク(ハミル)を発見した先の物語。【村上幸将】