30周年で初紅白となった4人組ロックバンド、エレファントカシマシは「すごい舞台にわれわれは来たんだなと実感いたしました!」と最敬礼で喜びを爆発させた。楽器やイヤホンなど、35分かけて入念にリハーサルを行った。

 代表曲「今宵の月のように」を全力で歌ったボーカル宮本浩次(51)は「我々の代表曲で、いちばんのヒット曲。強いメッセージがある曲なので、この場所で歌えてうれしいです」。力みすぎを自覚し、「ギターもなるべくそっと弾いて、途中から弾くのやめました」と力説。衣装はおそろいの黒いスーツで、紅白のために「10年ぶりに新調した」という。

 写真撮影でも喜びがにじむマイペースなポーズでカメラマンたちを爆笑させ、エレカシワールド全開。宮本は「こんなたくさんの報道陣の方々に…。囲み取材っていうんですか? これも初めてで。51歳になって新しい経験があって世の中おもしろいというか、これからもいいことがきっとあるんじゃないかと思える」。30周年を紅白で締めくくることに「平常心で、最高の形で歌えるようにしたい」と語った。