市川海老蔵(40)らが出演する東京・新橋演舞場「初春歌舞伎公演」(26日まで)が3日、初日を迎え、「日本むかし話」に長女麗禾(れいか)ちゃん(6)が幼少かぐや姫役で出演した。同作は「桃太郎」「一寸法師」「かぐや姫」などの昔話を題材に、不思議な鬼石をめぐる1つの壮大な物語にした作品。

 麗禾ちゃんが舞台に立つのは、14年3月に熊本・山鹿市の八千代座「古典への誘い」の「芝居前三升麗賑」以来。舞台デビューの時は、泣いてしまってうまくできなかったことが、麗禾ちゃんにとって心残りだったそう。15年に弟の勸玄(かんげん)君(4)が初お目見えした時は泣かずにあいさつできたのを見て、悔しがっていたという。

 かぐや姫の物語が始まると、舞台中央の竹林から、流れ星の柄をあしらったピンク色の着物を着た麗禾ちゃんが登場、「私の名前はかぐや姫」と大きな声でせりふが言えた。割れんばかりの拍手に少し緊張した表情を見せたが「おじいさん、どうか私を育ててください。動物たちに守られて、救ってくれる方をお待ちしておりました」と続け、踊りも見せた。客席で見守る勸玄君の前で、しっかりと舞台に立った。

 同公演の演目はほかに「天竺徳兵衛韓噺(いこくばなし)」「鎌倉八幡宮静の法楽舞」などで、中村獅童、市川右団次らが出演。