5日付の米紙ニューヨーク・タイムズはお笑い芸人の浜田雅功が昨年の大みそかに放送された日本のテレビ番組で、米国の黒人俳優に扮(ふん)するため顔全体を黒く塗って登場したことに対し、日本在住の外国人らから「人種差別だ」と批判が出ていると報じた。

 同紙は、日本在住歴の長い黒人の米国人コラムニストが黒塗りを「不快だ」と非難したとする一方で「日本には黒人に対する組織的差別の歴史がない」との声も上がっており、意図的な差別ではなかったとの見方も伝えた。

 番組で浜田は俳優エディ・マーフィさんが映画「ビバリーヒルズ・コップ」で演じた役柄のまねをしようとしたという。

 同紙は人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」や音楽グループ「ラッツ&スター」のメンバーらもかつて顔を黒く塗って登場し、怒りを買ったことがあったと指摘した。

 英BBC放送も同様に、黒塗りに対して批判が上がっていると伝えた。