社会風刺コント集団のザ・ニュースペーパーが6日、大阪市のサンケイホールブリーゼで「2018新春公演」を行った。結成30周年イヤーの幕開けで、メンバー9人が勢ぞろい。それぞれが安倍首相、トランプ米大統領、東京都の小池百合子知事ら国内外の政界のキーマンに扮(ふん)して演じたほか、騒動に揺れる相撲界のネタも随所にちりばめ、爆笑に次ぐ爆笑の2時間だった。最後は昨年9月にリリースした新曲「がむしゃら万歳」をメンバーたちで歌い、締めくくった。

 リーダーの渡部又兵衛(67)は「新春初の全員公演なので、身が引き締まる思いでした。大阪のお客さんはいつも反応がいいんですよ」。30周年を迎えるが「やってることはずっと変わらない。庶民目線でニュースを見てコントにして笑いを届ける。押しつけるわけじゃなく『このニュース、あなたならどう思いますか』という立場です。どこかの政党を支持することもない」という。

 昭和の終わりが近づく88年に結成し、時事コントを武器に平成の時代をひた走ってきた。その平成が来年4月で終わることが決まった中で迎える、グループ節目の1年でもある。「原点に返る気持ちというか、感慨深いものがありますね」。

 30周年記念の写真集も発売され、終演後にはサインを求めるファンの行列ができた。8日午後2時からは大阪の「旭屋書店なんばCITY店」でサイン&握手会を開催する。