米アカデミー賞の行方を占う映画賞「第75回ゴールデン・グローブ賞」の発表・授賞式が7日午後、ロサンゼルス郊外のビバリーヒルズで行われた。ハリウッド映画界などで表面化したセクハラ問題を受け、多くの女優らが被害女性との連帯やセクハラ行為への抗議を示すため黒いドレスを着て、再発防止へ制度作りの必要性などを訴えた。

 セクハラ問題は昨年10月、大物映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が長年、若い女優らにセクハラ行為などを繰り返していたと報じられたのがきっかけ。欧米の政界やメディア、スポーツ業界などで被害の告発が相次ぎ、大きな社会問題となっている。

 再発防止に向けた制度作りを進めようと、エマ・ストーンやナタリー・ポートマンなど人気女優ら300人以上が参加し、被害者支援を訴えるキャンペーン「タイムズ・アップ」(英語で「もうおしまい」の意味)が始まった。法的サポートなどを行う基金も設立された。