昨年末にAKB48を卒業した渡辺麻友(23)が、ミュージカル「アメリ」(5月18日~6月3日、東京・天王洲銀河劇場ほか)に主演することが22日、分かった。初舞台で主演にも抜てきされ「選んでいただいたからには、今の私に出せる全ての力を注ぎ全身全霊で務めさせていただきます」と意気込んでいる。

 これまでAKB48のメンバーとしてアイドル活動だけでなく、フジテレビ系「戦う!書店ガール」(15年)でプライムタイム連続ドラマで主演するなど、女優としてソロ活動も行ってきたが、舞台出演は初めて。もともとプライベートで足しげく劇場に通うなど演劇好きとして知られる。昨年や卒業後の今月には、米ブロードウェーをはじめ、海外にも足を運ぶ熱の入れようだ。それだけに、主演と聞いた際は「目が飛び出るほど驚いた」という。

 同作品は、日本でも興収16億円を突破した仏映画「アメリ」(01年公開)に基づいて作られたミュージカル。昨年4月、米ブロードウェーでも上演された。パリのモンマルトルを舞台に、渡辺が演じる空想が大好きなちょっと変わった女の子・アメリの、日常と恋をチャーミングに描いたロマンチックコメディーだ。

 演出を担当する児玉明子氏は「渡辺麻友さんがアメリを演じられることは非常に魅力的で、日本の中でこれだけベストなキャスティングはない」と絶賛。卒業後、女優として本格的に活動する第1歩となる渡辺も「映画版のファンの方もたくさんいらっしゃる。見ていただけた方々に少しでも共感していただけるようなアメリ像を目指して、しっかり役作りをしてまいります」と話している。